2023年2月
Brent Knight
再生可能エネルギーの需要と使用は、近年になって急速に増加してきました。風力は、世界で最も急速に成長している再生可能エネルギー源の1つであり、ネットゼロの二酸化炭素排出量に移行するための鍵です。
この移行を推進する主な推進力となるのが政策支援と資本の2つです。そのため、特に南北アメリカ地域では、風力発電産業にとって計り知れない機会がありながら、いまだ2つの課題が残っています。
Biden政権のインフレ抑制法(Inflation Reduction Act)は、クリーンエネルギーへの移行において画期的な進歩です。 Siemens ガメサ・リニューアブル・エナジー(SGRE)は最近のホワイトペーパーで、米国の政策立案者に対し、特に米国の風力発電産業の長期的な存続可能性を強化するために必要な政策を、さらに優先することを勧告しました。
全世界でのサステナブルなエネルギーへの転換を可能にするには、政策立案者の支援とともに、南北アメリカ全土(陸上と海上の両方)の風力発電プロジェクトへのさらなる投資が必要です。
プロジェクト開発者にとって重要なのは、これらの再生可能エネルギー源の課題を理解し、環境への影響や周辺コミュニティへの影響を最小限に抑えながら、開発だけでなく維持までも含めた支援を行える、持続可能性に注力している貸し手と強固な関係を築くことです。
Siemensファイナンシャル・サービス(SFS)は、業界の専門知識、革新的な金融ソリューションと株式投資、国際的なプロジェクトの開発経験を保有しており、南北アメリカに風力発電所を建設して風力発電を増やすうえでの課題を克服するために役立てています。
当社は、風力発電の資金調達における先駆者として、風力発電プロジェクトの建設が開始される前から、運用までの期間にわたり、プロジェクトの成功を確実にするためにカスタムの金融ソリューションが果たす重要な役割を理解しています。
SFSは2008年からSiemens 製風力タービンの米国での販売を支援し、主要な風力プロジェクト開発者との関係を構築してきました。
10年以上にわたり、世界最大の民間風力エネルギープロジェクト開発者であるPattern Energyと協力して、北米全域で再生可能な風力エネルギーの使用を推進してきました。
当社の資金は、同社の29のプロジェクトを支え、その大部分はSGRE製の風力タービンを使用しており、その数は増え続けています。
当社はPattern Energyとともに、プエルトリコで史上初の風力プロジェクトを構築し、ラテンアメリカに再生可能エネルギーと雇用をもたらしました。直近では、Pattern Energyによる米国史上最大のクリーンエネルギーインフラプロジェクトである3.5ギガワット(GW)のSunZia風力発電送電プロジェクトの資金調達を支援しました。
一方で北半球のカナダでは、 BluEarth Renewablesと提携しました。同社は風力、水力、太陽光発電施設の開発、建設、所有、運営を行う大手独立系発電事業者です。当社は、29基のSGRE風力タービンを備えた145メガワット(MW)の陸上風力発電所であるハンドヒルズの資金調達を支援しました。
このプロジェクトにより、同社との既存の関係が強化され、長期戦略に投資してくれる貸し手とのパートナーシップを構築することの重要性が明確になりました。
現地の雇用と税収のメリットに加えて、このプロジェクトは環境への影響を最小限に抑えるために耕作地に建設されました。このため、タービンが建設された土地は、作物の栽培や家畜の飼育など、他の目的に依然として使用可能です。
さらに、当社はカナダにおいて、EDP Renewables Canada Ltd.の297MWのシャープヒルズ風力発電所に資金を提供した貸し手の団体に名を連ねていました。この風力発電所は、平均16万世帯に供給するのに十分なエネルギーを生産できると予測されています。
当社は2019年に、ドミニカ共和国(DR)の50MWのPecase陸上風力発電所の開発者であるAkuo Energy Dominicana(AED)の33%の株式を取得して、カリブ海に初めての株式投資を行いました。
投資に加えて、このプロジェクトでは25基の2.0 SGRE風力タービンと、Siemensの エンジニアリング、供給、配送、設置、サービスのソリューションが活用されています。Pecasaは国営配電会社にとって重要なエネルギー供給業者であり、予想を上回る平均業績を挙げ続けています。
資本提供者は権力を保有しており、投資先を選ぶ際にはこの権力を有効に使うことが重要です。Pecasaプロジェクトは、国のエネルギー転換と信頼性を推進する上で極めて重要であることに加えて、地域の雇用機会で近隣地域のコミュニティを支援することへの取り組みや、清潔な飲料水へのアクセスに影響を与えるインフラの改善などの地域貢献も含まれています。
陸上風力発電市場は南北アメリカ地域全体で確立されていますが、洋上風力発電はより大規模な展開における大きな可能性を秘めています。他の地域で成功した洋上風力発電プロジェクトは南北アメリカでも同様に成功できる可能性があり、経験豊富な貸し手はベストプラクティスを利用して市場拡大の資金を調達できます。
当社は、洋上風力エネルギーの世界的なリーダーの Ørstedによる、イギリスのヨークシャー海岸沖でのHornsea 2洋上風力発電所の開発を支援しました。
このHornsea 2は、稼働中の世界最大の風力発電所です。当社はSiemensバンクを通じて、プロジェクトの50%の株式の取得を支援するための資金を提供しました。このプロジェクトは1.3GWを超えるエネルギーを生み出し、英国の140万を超える世帯に電力を供給しています。
SFSは、負債または株式による風力発電プロジェクトの資金調達に加えて、技術や設備の資金調達による持続可能なインフラへの取り組みも支援しています。
当社は、風力エネルギー業界のリーダーであるBuckner HeavyLift Cranesとも提携しました。これにより、持続可能な建設プロジェクトで使用される、同社が保有するLiebherr 社製のクローラークレーンの台数が増加する予定です。
SFSはこのようにして、デットファイナンスや株式投資から設備や技術の資金調達まで、風力発電業界の顧客に幅広い金融ソリューションを提供できます。
メッセージは明確です。世界の風力発電産業を持続可能な方法で拡大するためには、幅広い政策支援と資金調達ソリューションが必要です。
南北アメリカには、世界最大の風力発電市場のいくつかが存在しており、陸上と海上の両方で風力発電開発を強化する機会が豊富です。
SFSは風力エネルギーへの投資の重要性を認識しており、風力エネルギー普及のための持続可能な戦略に資金を提供する取り組みを継続することを目標としています。
また当社は常に、他の貸し手にも協力を求めています。当社は再生可能な風力エネルギーへの投資に大きな期待を持ち続けています。
